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家で仕事をしているお父さんのページ

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電機メーカーとライフスタイルと…

      2015/05/19

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電機メーカーのシャープ、大変そうですね。地デジになる頃に薄型テレビを購入しようと家電量販店に行ったのですが、薄型といえば亀山工場のシャープと思い込んでいました。しかし売り場ではシャープの製品はスミの方に押しやられ、他社製品を勧められたのが印象的でした。その直後、亀山工場という言葉を聞かなくなったように思います。

photo credit: Zenith via photopin (license)

でもシャープ。電子レンジのヘルシオシリーズは良いなあと思っていました。デザイナーという仕事がら、家電ひとつ選ぶにしてもデザインを見てしまうのですが、シャープがあたま1つ抜けていたように思います。唯一おいしそうな感じがするデザイン。最近ではヘルシオを真似たデザインを他のメーカーも出すようになりましたが…。

この間は家電量販店にスティック型の掃除機を買いに行きました。目を引くのはダイソンやエレクトロラックスのような外国製品。店員さん曰く、日本のメーカーは外国製品を真似しているとのこと。日本のメーカーの迷走ぶりが見て取れるようでした。

かつてソニー・ウォークマンはシンプルな機能とデザイン性で若者のライフスタイルとピッタリ合ったように思います。それにあわせてカセットテープ(80年代の事です)も売れて、中学生だった私もテープ選びに真剣になっていました。それがいつの間にかコンピューターメーカーだったはずのアップルにサラッと持って行かれてしまいました。ライフスタイルまでも…。(我が家の中学娘もi-padでyoutubeを見たり音楽を聞いたりしているようです)

結局残っていくメーカーというのは、デザインを重視した上で適度な機能をのせた製品を出せるメーカー、さらには独創的な製品を出せる(リスクの取れる)メーカーなのではないかと。そして消費者が少しだけ夢見るようなライフスタイルを提案できることが重要なのではないかと思います。

現状の機能てんこ盛りで、デザインも盛りだくさんでは生き残りは難しい気がします。

デザイナー目線からの日本の電機メーカーに思うこと、でした。

余談ですが、男子は「業務用」という言葉に弱い気がします。「うちの冷蔵庫、業務用なんですよ」とか…。「オシャレ家電」という言葉も、もはや違うかな〜と。二子玉川に『蔦屋家電』なるものができたようで行ってみようと思います。「オシャレ家電ショー」になっていないのを願って…

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