思春期の子ども。話が聞きたい親。どうしよう?
2015/09/18
子どもが小学校の低学年の頃は、無邪気に学校であったいろんなことを話してくれていました。
しかし小学校も5・6年生にもなると、「学校どう?楽しい?」という質問に「楽しいよ」などという素っ気ない答えがかえって来るようになってきました。
「別に」なんて返されると、親の方がヒートアップして、学校の話から勉強の話へと飛躍して、ついつつい説教がちになってしまいます。
子どもの話を聞き出すには
親の本音は、学校であったことを普通に答えてもらいたいだけなんですけどね。
とはいえ思春期に入り始めた子どもは、そう簡単には答えてくれません。子育ての先輩に聞くと同じような答えがかえってきました。
「結局は、親が一方的に話すことになるだけだよ」と。
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本を一緒に読んでみる
我が家の娘は中学1年生。割と素直に育っているかなと思うのですが、親に話したくないこともあるらしく、ズバズバと切り込む母親には、「もういいよ、その話!」なんて思春期らしく答えたりしています。父親からみると、まだまだ微笑ましくらいではありますが。
この間、重松清著「きみの町で」という本を、ひさしぶりに娘に読んであげました。(ホントは娘に読んでもらって、そのまま寝ちゃおうかなと目論んでいたのですが、逆に読んでといわれて、しぶしぶ読むことになっただけなんですが…)
この本は、子どもの哲学というものの付録に書かれていたものをまとめて単行本化したもの。
内容は、子ども向けの哲学(テーマ)が分かりやすく書かれている本。学校生活の困ったことやもどかしいことなんかが、子どもの目線から書かれていて、そういえば子どもの時、こんなこと考えていたな〜なんて苦い思い出が蘇ってきます。
たとえば、電車で座っている時、お年よりや体の不自由なひとが立っていたら席を譲るべきか? や、クラスでいじめられないようにするためのちょっとずるい方法だったり。
読んでいると色々なテーマ(友達の話から生と死の話など)が出て来て、あっという間に読み終えてしまいました。
隣りが静かなので寝てるのかなと思ったら、娘から「すごい話だね」と感想が返って来ました。
「この本に書かれているようなことある?」と聞いてみると、しばらく考えて「あるよ。あるある」と。いつもは聞けない話を聞かせてくれました。
そんな様子を見て、親が子どもに無理に話を聞き出そうとしなくても、コミュニケーションの方法はあるんだな〜と。そして、クールな振りをして、ホントは色々なことを考えているんだな〜と関心ししつつ、うとうとと眠りそうになる父なのでした。
思春期の子育てに読み聞かせはなかなか良いですよ。
絵本の読み聞かせといえば、小さな子どものイメージがありますが、思春期の子どもに、本の読み聞かせ、試してはいかがでしょう。
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