フリーランスの仕事のリスク。単純なリスク分散だけではアブナイ!
2015/09/18
フリーランスで仕事をするようになって、リスクは避けるように注意してきました。フリーランスのリスクはそのまま自分に報酬という形でかえってきますからね。
と思っていたものの、先日、経済学での “リスク” の意味を知って、まだまだ “リスク” を避けられていなかったことに気づきました。
言い換えると見えていなかった “リスク” があったのです。
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一般的な “リスク” とはキケンという意味
今までは “リスク”=キケン だと思っていました。
たとえばリーマンショックの後。バタバタと会社が潰れていくのを目にしながら、1社だのみで仕事をするのは、“リスク”が高いな〜と実感しました。だから、1件アタリの金額が少額でも多くのクライアントと付き合って“リスク”は分散しようと意識していました。
もう少し生々しく書いてみます。
月50万円の仕事を1社から受けるのではなく、5社からそれぞれ10万円の仕事を受けた方が安全ということ。1社だのみでは何かあればその月の報酬は0円になってしまいますからね…。コワ過ぎます…
“リスク”=キケンというのは、目に見える “リスク” とも言えますね。
ですが、NHKで放送されている経済学の番組『オイコノミヤ』で、経済学的な “リスク” の意味を聞いて、なるほど!と納得しました。
経済学では“リスク”=キケンという意味では無い
“リスク”=キケンという認識が間違っているワケではないのですが、経済学的な “リスク” の意味は、「結果にばらつきがある事」なんだそうです。
言い換えると、“リスク”=結果が不確実であること。
“リスク”=キケンをより具体的に表現している感じもしますが、実例にあてはめてみると少し違うことに気づきます。
高い橋から飛び降りた場合、高い確率で亡くなってしまうので “リスク” は低いということになります。
結果がほぼ確実ですから。
より具体的な話をすると、報酬が0円の仕事でも最初から報酬額を知っていれば、経済学的な意味での “リスク” は低いということになります。
むしろ報酬が100万円かもしれないし0円かもしれないという仕事の方が “リスク” が高いことになります。結果が不確実ですからね。
競合プレゼンなんかが代表例かと思います。プレゼンに落ちたら、「お疲れさま会しましょう」のようなお仕事。「次回は勝ちましょう!」なんて言われても次回は避けるのが得策です。言うまでもなく“リスク”が高すぎますから。
見えない “リスク” は、すぐ近くに
最初に書いたように、リスク分散を心がけていても、いざ1年分の売り上げをまとめてみると「アレ、これだけ?」っていうことがあります。「結構忙しかったのになあ…」と。そういう時、経済学的な意味での“リスク”、つまり結果が不確実であるお仕事を多く受けていたりするのです。
リスクを分散させていたのに…と思うかもしれませんが、その中に結果が不確実であるお仕事がちょこちょこと紛れ込んでいたのを見落としているのです。リスクを分散する際、結果が不確実な仕事はボーナス程度に考えて、リスク分散したお仕事とは別枠で考えておいた方が安全でしょう。
仕事を受ける際、単純なリスク分散だけでなく、仕事の結果の不確実さを認識して上手く “リスク”を回避しましょう。
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